コラム & ブログCOLUMN/BLOG

おうち時間で子どもの脳力を育む!子育てに適した住まいとは

家づくりコラム
リビング

いまだ続く新型コロナウイルスの流行で、外出を控える生活を続けている方も多いことでしょう。自由に外出もできない状況に、ときにはストレスを感じることもあるかもしれません。

 

しかし、子育て中のご家庭では、このおうち時間こそ子どもと向き合う絶好の機会。20年以上にわたり家と子育ての関係性を追求してきたABC建築工房が、よりよい子育てを叶える住まいのカタチを解説します。

以前に解説した「子育てと間取りの関係性」 に関する記事もぜひご覧ください。

 

【目次】

1 赤ちゃんには1日でも長くハイハイさせるのが吉

2 リビングに子ども専用の収納スペース&本棚を

3 リビング学習に適した照明の明るさ・色みは?

ハイハイできるリビング

赤ちゃんには1日でも長くハイハイさせるのが吉

 

赤ちゃんの移動手段といえばハイハイですが、ハイハイは脳の中で社会性を司る部分である前頭葉を刺激することが分かっています。

 

前頭葉の役割は、物事を考え、理性を保ち、感情をコントロールすることなど。前頭葉が発達していると、人の気持ちを理解し、自分の気持ちも正しく表現できるようになるため、スムーズな集団生活が送りやすくなるといわれています。

 

狭い空間の中にたくさんの家具があるような部屋では、赤ちゃんはのびのびとハイハイできず早々につかまり立ちを始めてしまうことも。赤ちゃんが立って歩くと親は成長を感じて喜ぶものですが、脳の発達の観点から見れば実はあまりよくないのです。

 

また、身体面の成長にもハイハイが大きく関わっており、おもに腕の力や呼吸器、腰、反射神経が鍛えられることが分かっています。

早々にハイハイをやめ、体が未発達の状態で歩き始めてしまうと、将来的に腰痛やO脚になりやすくなる可能性もあるといわれているので要注意です。

リビング

リビングに子ども専用の収納スペース&本棚を

 

子どもの主体性を育むのに役立つのが、リビングに子ども専用の収納スペースを作るアイデアです。

子どもにとっての“自分専用の場所”を用意してあげると、子どもには「自分が使ったものは自分の場所に片付けないといけない」という気持ちが芽生えます。

 

合わせて、家中の本はすべてリビングの本棚にまとめること。身近なところに常に本があることで、子どもには“分からないことはすぐに調べる”という習慣が身につきます。

 

本棚にも子ども専用のスペースを設け、そこには子どもの興味を引く図鑑や地図を並べましょう。

合わせて、親が子どもに読んでほしいと思う本をさり気なく一緒に並べておけば、子どもが自ら本を手に取って読んでくれるかもしれませんよ。

 

収納スペースや本棚を作る際のポイントは、子どもにとって出し入れがしやすい場所・高さにすること。使いやすい収納スペースや本棚を作ることが、子どもに片付けを覚えさせる第一歩になります。

本

リビング学習に適した照明の明るさ・色みは?

 

近頃、子どもの勉強場所としてリビングが注目されていることをご存じでしょうか。

リビング学習には、子どもが勉強で分からないことをすぐ親に質問できる、生活音がする中で勉強するため集中力がつきやすくなるといったメリットがあるといわれています。

 

子どものリビング学習をよりよいものにするなら、照明環境を見直すことが重要です。

 

照明の色みには、赤みや黄色みを帯びた“低色温度”と、青みや白みを帯びた“高色温度”があります。

低色温度はリラックス感や暖かみを与え、高色温度は集中力の向上や覚醒感を与える色みであるため、団欒の場所であるリビングには低色温度の照明が用いられるのが一般的です。

 

ここまで読むとリビングの照明は勉強環境に向かないと感じるでしょう。そこでおすすめなのが、リビングの照明はそのままに、勉強する子どもの手元にだけ高色温度のスポットライトをあて、照らしてあげる案です。

こうすることで、子どもはリラックスしながらも集中力を維持し、勉強に取り組めるようになります。

 

ABC建築工房には、このほかにも子どもの脳力を育むための家づくりのヒントや事例がたくさんあります。おうち時間の過ごし方にお悩みの方や、子育てによい住宅をお求めの方は、ぜひご相談ください。